MICROSCOPE

精密歯科治療

精密歯科治療のメリット

  • 01

    最小限の切削量で治療できる

    歯科用マイクロスコープを活用することで、肉眼では確認が難しい歯の細部の状態を、より鮮明かつ詳細に観察することができます。手術用顕微鏡の特徴である極めて明るい同軸照明と、高倍率の拡大視により、患部を明確に視認することができ、必要最小限の歯の切削量による治療が可能となり、歯の健康な部分を最大限に保つことができます。これにより、歯をより長く健康に保つことができます。

  • 02

    治療の精度を高め再発を防ぐ

    歯科用マイクロスコープを使用することで、肉眼では確認できないような歯の細部まで鮮明に観察できるため、歯の疾患の原因を正確に把握することができます。さらに、詰め物や被せ物を装着する際、歯との間にできる段差を極限まで少なくすることができます。この精密な調整は、細菌が歯と被せ物や詰め物の間で繁殖し、再びむし歯や歯周病を引き起こしてしまうリスクを大幅に軽減することにつながります。

  • 03

    「治療の可視化」によって理解が深まる

    歯科用マイクロスコープで撮影された高倍率の画像や動画をご覧いただくことで、治療の様子や経過をより深く理解していただくことができます。
    例えば、肉眼では確認できないような歯の細かなひび割れや、むし歯の広がりの状態、あるいは治療後の状態などを、拡大された画像を通じて、ご自身の目でしっかりと確認することができます。これにより、治療の効果をより実感していただき、治療内容に対する理解も深めていただくことが可能となります。

肉眼と
マイクロスコープの違い

  • 歯の根のレントゲン写真

    古い詰め物(黄色い矢印で示す白い部分)が汚染されており、炎症の原因になっていると思われます。

  • ほぼ肉眼で見た場合

    歯の形はわかりますが、歯の中の状態はよくわかりません。

  • マイクロスコープで拡大した場合

    根の中の構造がよく分かり、炎症の原因となっているであろう古い詰め物(ピンク色の物)が見えます。
    「原因が見える」ことではじめて正確な治療をすることが可能になります。

精密治療で使用する
高度医療機器

歯科用マイクロスコープ(手術用顕微鏡)

歯科用マイクロスコープ(手術用顕微鏡)は、肉眼では観察が難しい歯の細部を、最大20倍以上に拡大して観察できる医療機器です。当院は高度な歯科治療を提供するために、開院当初よりマイクロスコープを導入しております。
従来の歯科治療は、歯科医師の勘に頼る部分が多かったのですが、マイクロスコープを使用することで、肉眼では見ることができなかった歯の小さなひび割れや、歯の神経の状態、むし歯の広がりなどを、より正確に診断できるようになりました。
マイクロスコープを最大限に活用するためには、高度な技術と知識が必要不可欠です。当院の歯科医師は、マイクロスコープの扱いに精通し、その性能を最大限発揮できるよう訓練されています。

歯科用コーンビームCT(CBCT)

歯科用コーンビームCT(CBCT)とは、従来のレントゲン写真では平面的にしか見ることの出来なかった歯の状態を、立体的な三次元で見ることができる機器です。これにより、歯の根の形状、骨の厚みや解剖学的構造などを把握する事ができ、より正確な診断が可能になります。

医科用のCT(ヘリカルCT)との違いには以下のようなものがあります。

  • 装置が小型で照射野が必要最小限であること
  • 放射線量(被ばく線量)が大幅に低いこと
  • 空間分解能(解像度)が高いこと

主な治療例

むし歯治療

マイクロスコープを用いることで、肉眼では確認できないような細かな部分まで拡大して見ることができるため、必要以上に歯を削ってしまうことを防ぎ、健康な歯を最大限に残すことができます。これにより、歯の神経付近まで進行してしまったむし歯でも神経を取らずに処置をすることができます。また、むし歯の取り残しも防ぐことができるため、再発のない治療を行うことができます。
状況により、ラバーダムというゴム製のシートで歯を隔離し、唾液が治療部位に侵入しないようにすることで、より清潔な状態で治療を行います。これにより、より精密に、かつ安全に治療を進めることができます。

精密むし歯治療

歯内療法

歯内療法とは、歯の内部にある神経が通っている部分の治療のことです。根の治療、神経の治療とも呼ばれます。
神経の管(根管)は非常に細く(最狭窄部で平均約0.2mm〜0.3mm)、肉眼では内部の様子を詳しく観察することができません。そのため、従来の治療法では、根管内に汚れが残ってしまうことがあり、それが原因で数年後に歯が膿んでしまったり、痛んだりすることで、再度治療が必要となることが非常に多くありました。
しかし、マイクロスコープを用いた歯内療法では、歯の内部を拡大して観察できるため、肉眼では見えないような細かな部分まで確認し、根管内の汚れを確実に除去することができます。また、マイクロスコープ専用の微細な器具を用いて丁寧な治療を行うことで、成功率の高い治療を行うことができます。
また、当院では全ての歯内療法(非外科的歯内療法)の症例にラバーダムを用い、安全で清潔な治療を心がけております。

歯内療法

審美歯科

歯と歯肉の境目をより鮮明にするため、特殊な糸を用いて歯肉を保護しながら、マイクロスコープで歯の形状を整えていきます。肉眼では捉えにくい歯の表面の凹凸を、マイクロスコープの高倍率で確認しながら、より滑らかで自然な形状に仕上げることができます。この精密な歯の形状調整によって、被せ物(クラウン)と歯との間に隙間が少なくなり、より密着性の高い、審美性に優れた治療が可能になります。
マイクロスコープを用いたクラウン治療は、従来の治療法と比較して、被せ物と歯の適合度が格段に向上し、より自然な見た目を実現できる点が大きな特徴です。

審美歯科